私がAPS-Cからフルサイズに買い替えた理由と結局どっちが良いか

こんにちは。5年ほど前から写真を楽しんでいる花鳥風月です。APS-C機か?! フルサイズ機か?! ってのは、カメラを買う前の定番の悩みですよね。最初にAPS-C機を買い、最近フルサイズ機を買った者として、どっちが良さげか、そもそも違いがそんなにあるのか?ってあたりをお話してみようと思います。

APS-Cからフルサイズに買い替えた理由

ズバリ、小型&軽量のフルサイズ機が出たからです。

私が使っているカメラで比較してみます。

センサーメーカー/機種質量(※)
APS-C機 SONY α6600約503g
フルサイズ機SONY α7C II約514 g
SONY公式サイトより

このとおり、フルサイズ機のα7C IIがまさかのAPS-C機とほぼ変わらない重さ…ですと…?!これはなかなかの衝撃でした。

フルサイズ機が小型化・軽量化で扱いやすくなった

私が写真を始めた頃は、

フルサイズ機=デカくて重いカメラ

っていうのが一般的だったんですよね(まあ今でもそうなんですが)。

スペックは素晴らしいけど、ゴツいし重量もあるし高価だし…。憧れはあるけど現実的に考えるとうーん、、、という存在でした。

そんなデカくて重いフルサイズ機を使っているといったら、

  • プロ
  • ハイアマチュア

というイメージが強く、少なくとも初めてカメラを買う私にはかなり敷居が高かったです。

私も筋力とスタミナがへなちょこなんで、フルサイズ機を使ってみたいな~とは思いつつ使わなくリスクを考えて、最初のカメラにはAPS-C機を選びました。

ところがここ数年で小型化・軽量化を実現したフルサイズ機がぽつぽつ出てきて、必ずしも「フルサイズ機=デカくて重いカメラ」ってわけじゃなくなりました。

私のように、これまでサイズと重量がネックで「使ってみたいけど使えない」状態だった人も、手を伸ばしやすくなったんじゃないでしょうか。

小型化・軽量化したフルサイズ機は削るとこ削ってる

小型化・軽量化したフルサイズ機の登場はめちゃくちゃ嬉しいですが、デカくて重いモデルに比べると機能的に削られている部分もあります。パッと思いついたので言えば、以下のとおり。

  • バッテリー容量が少ない
  • メモリカードが1枚しか挿せない
  • グリップが浅い

バッテリー容量が少ないのは、カメラ本体の小型化でバッテリーも小型なものを使っているからですね。小さいバッテリーなので容量も少ない、と。

カードスロットも大きいカメラだと2枚分あるモデルが多い気がしますが、例えばα7C IIだと1枚しか挿せません。

そのほかでいうと、小型化・軽量化されたフルサイズ機は「動画も静止画も!」というより、「動画も撮れるけど静止画寄りなスペック」だったりします。

あと、α7C IIの場合だとグリップが浅めです。APS-C機のα6700とかより浅いので、人によっては使いにくいかも?ここは小型化・軽量化のネガティブな点ですかね。

写真機・動画機材としての性能は一概に言えない

出た、「一概に言えない」っていう便利すぎる言葉w

まあまあ、率直にそうかなと思うので正直に書きました。

α7C IIでいえば、動画も写真も!っていうより、動画も撮れるけど写真に性能を振っている感じです。上位機種になれば、写真も動画も十分なスペックを兼ね備えています。ただこれがカメラの小型化・軽量化とどれくらい関係あるか私にはわからないので、一概には言えない…と言わせてください(分かってないだけじゃんw)

とは言え、単純に考えてカメラが大きくなればいろんな機能を付けられるっていうのは納得です。その分重くなってしまいますが、ハイスペックだからこそデカくて重いカメラが存在しているのだと考えています。

なので、小型化・軽量化を達成したフルサイズ機が何かしら機能を削っている部分があっても不思議ではありません。そのあたりは気になるカメラのスペックを比較しつつ検討するしかないと思っています。

で、APS-C機からフルサイズ機に買い替えてどうなのよ

お金を払った身として認めたくはないのですが、期待していたような感動はないってのが本心です。

これはα6600が素晴らしいカメラだからとも言えるし、α7C IIがフルサイズ機としてスペック的にはそんな尖った特徴がないからとも言えるかもしれません。

でも一番は、私自身がフルサイズ機に対して勘違いしていた部分があったことと、フルサイズ機じゃなきゃ困る場面なんてなかった、ってのが大きいです。

私がフルサイズ機に対して勘違いしていたこと

  • フルサイズ機を買えば優越感に浸れる
  • フルサイズ機を買えばもっとすごい写真が撮れる
  • フルサイズ機を買ってこそ一人前

改めて書き出すとすべて意味不明すぎますが、リアルに思っていたことです。

■フルサイズ機を買えば優越感に浸れる

これはまあ正解っちゃ正解でした。「ついに手にしたぞー!」みたいな。でもそれって一瞬です。

写真って自分の心を映し出す不思議なメカなので、そういう一瞬で消える優越感って大して作品に関係ないっていうか…。

■フルサイズ機を買えばもっとすごい写真が撮れる

んなわきゃねえwww

そんなことより手持ちのカメラへの愛情が第一です。

■フルサイズ機を買ってこそ一人前

これも違いますね。プロならフルサイズ機を持っているでしょうが、それって本質的な「一人前」意味とは違いますよね。

写りの違いはあまりわからない

夕暮れなど暗い場所ではフルサイズ機の方がノイズが出にくく有利です。ただ、日中の明るいときに撮影する場合、フルサイズ機とAPS-C機で写りが劇的に違うかって言われるとぶっちゃけよくわかりません。まあ見る人が見ればわかるのでしょうか。

結局、どのカメラを使って撮ったのかはそんなに重要ではありません。撮りたい写真が撮れたらOKだと思います。さっきも書いたとおり、フルサイズ機だからって特別な写真が撮れる保証はなく、ただ一時的に気持ちがたかぶるだけです。

レンズ代・レンズの種類を考えるとやっぱAPS-C機か?!

フルサイズ機を使って心底思うのが、レンズ代がかかるなぁってことです。

クロップモードを使えばAPS-C機用のレンズをフルサイズ機でも使えますが、個人的にはフルサイズ機にはフルサイズ機用のレンズを使いたいという願望がありまして。逆にα6600を使っていたときはフルサイズ機用のレンズを装着することもよくありました。

フルサイズ機のレンズをAPS-C機で使うのはさしてデメリットもないので気楽にできます。焦点距離を稼げるのもニンマリポイント。逆に、APS-C機用のレンズをフルサイズ機で使うのはできなくはないけど制限が発生することもあり、あまり好んではやりたくないんですよね(そこまで上級者じゃないww)。

これらをふまえると、APS-C機用のレンズもフルサイズ機用のレンズも使えるAPS-C機って強えぇなぁと思います。なにより、APS-C機用のレンズってフルサイズ機用よりも一般的には安い傾向にありますし。

結論:フルサイズ機の小型化・軽量化は嬉しいけどAPS-C機で困ることはほぼない

フルサイズ機の小型化・軽量化が進んで手に取りやすくなったのは嬉しいことです。ただ、実際にAPS-C機からフルサイズ機に買い替えた者としては、本当にフルサイズ機じゃないといけない理由がない限り、APS-C機でもぜんっぜんOKだよって言いたいです。

っていうか、カメラ本体よりもやっぱりレンズ!!

ここ一番重要!!

高い買い物なので失敗したくない(できない)気持ちがみなさんおありだと思うので、どうかフツフツとした写欲を胸に秘めつつ、じっくりカメラ選びを楽しんでくださいね。