アファメーションの難しさは表面的な喜びが真の願望とすり替わること

お金の金額や欲しい物だけにフォーカスしてアファメーションをしても上手くいかない。

…というのはありきたりな話だが、実際に自分でアファメーションをしてみて理解した。

例えば、

「私は年収1,000万円稼いでいます」

とアファメーションしても、なんだかしっくり来ないのだ。

最初は年収1,000万円を稼ぐというビジョンや、稼げた先の人生がどんな景色なのか具体的にイメージできないことが影響しているのだと考えた。

目標を達成したときの感情やその先のイメージが出て来ない場合、それは自分にとって真に成就が必要な願いではないのかもしれない…と。

しかし、他の願望リストを見て気が付いた。

それは、そもそも物欲や金銭欲をそのままアファメーションを通じて満たそうとするのは止めた方が良いのでは?ということだ。

それより、お金持ちになるために必要なマインド、理想のライフスタイルで不安なく暮らすためのマインドを身に着けるためにアファメーションを利用するのが良さげに思う。

SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した夕暮れに染まる稲科の草と夕陽
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

アファメーションの難しさは表面的な喜びが真の願望とすり替わること

正直なところ私は「アファメーションって自分が叶えたい夢とか理想のビジョンをどんどん唱えれば良いんでしょ」とナメていた。

ところが、アファメーションの内容をよく考えないと真の理想と表面的な願望がすり替わってしまう可能性がある…と気が付いたのだ。

基本的にはアファメーションでネガティブ思考・感情が消える

ここ最近、私は朝起きたときや仕事をする前にちょこっとアファメーションをしている。

具体的に私が唱えているアファメーションは以下のような内容だ。

  • 私はもっと変われる
  • 私はもっと努力できる
  • 私はもっと自分に自信を持てる
  • 私は神様に守られている

これは一例だが、本当に理想通りの姿になれるかどうかいちいち頭で考えないのがポイントだ。「そうなるから!!」「そうだから!!」というマインドで唱えるのだ。

頭で考えてしまうと「でもな…」「結局ムリでは…」とネガティブ(だけどある意味正しい)な感情に支配されてしまうので、バカになって唱えるしかない。

「ちょっとダルいな~」とか「上手く行くかな~」といった軽度のネガティブであれば、大体2分くらい唱え続ければだいぶ心がスッキリして前向きになれる。

SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した夕陽に染まる雲と河川敷
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

アファメーションについてはさまざまな書籍や情報が存在しているが、個人的には「強運の法則」の著者である西田文郎氏の書籍が読みやすくておすすめだ(↓)。

No.1理論 ―ビジネスで、スポーツで、受験で、成功してしまう脳をつくる「ブレイントレーニング」(Amazon)

上記はアファメーションの専門書ではないものの、成功者の基本マインドや考えが学べる。

こういう話はスピリチュアルなニオイが強い部分もあるが、読み解くと脳科学とか心理学の分野になるのだろうか。きちんと勉強すれば、確かに納得できる理論がある。

金銭欲や物欲の願望を口に出して覚えた違和感

そうやって最近アファメーションを続けていたのだが、どうも唱えていてしっくりこない部分があった。それが、お金や物に関する願望である。

お金や物についてはいくつか書いていたが、例えばその中には「年収1,000万稼ぐ」という項目があった。

最初は順調に「うんうん」と思いながらアファメーションをしていても、リストの中で「年収1,000万稼ぐ」に来た途端に「…うん?」となるのだ。

なるべく頭で難しいことは考えないのがポイントと書いたが、お金や物の話になるとどうも色々と考えてしまう。

なんでだろう…と考えた結果、自分が書いた願望に将来の具体的なビジョンや達成時の感情が乗っていないと無意味だと気が付いた(というか思い出した)。

さらに突き詰めて考えると、自分が真に望んでいるのはお金や物そのものではなく、それらを入手するために必要なマインドではないかと思いついたのだ。

アファメーションすべきはお金や欲しい物より抽象的なあるべき自分の姿

私の気づきはアファメーションや引き寄せの法則について勉強した人なら当たり前のことかもしれないが、勘違いしないように実践するのって意外と難しくないか??

なぜなら、一見すると抽象的な願望のほうが実はビジョンや達成したときの感情を描きやすく、得たいモノや結果を絞ると表面的な満足感しかイメージできずに願望の中身が薄まることがあると思うからだ。

例えば、年収1,000万円が叶うのであればとても嬉しいし、そうなって欲しい。同じように高級車、タワマン、フリーな生活、結婚なども一見すると魅力的な願望に思える。

しかし、これらはよく考えると ”それ単体” では薄いのだ。叶えたから自分がどう変わるのか、自分が変わって生活にどんな影響が出るのか…それがハッキリしそうでしない。

逆に「自信のある自分」や「努力できる自分」は抽象的だが「そうなったらどうなのか」というビジョンが描きやすい気がする。

SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した夕暮れに染まる夏の雲と河川敷
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

結局どうしたのかというと、私は自分のお金に関するアファメーションを一旦すべて消すことにした。理想の年収、何でいくら稼ぐのか…などなど。

今アファメーションリストに残っているのはもっと自信を持つとか、常に変革していくとか、そういう自分の姿についての願望である。

パット見は抽象的すぎるしもっと具体的な願望を描いた方が良さそうに思えるが、今のところはこっちの方が自分の理想像を明確に描ける。

これからもじゃんじゃんアファメーションして、周囲が引くぐらいのポジティブマンになってやりたいものだ。