一人用の趣味として写真を楽しめる人とは

一人で楽しむ趣味として、写真は非常におすすめできる。

なぜなら、そもそも写真は一人の時間や、自分の世界に浸ることが好きな人に向いている趣味だからだ。

何かを生み出すには自分の内面と向き合うプロセスがある。

だからこそ、ついつい一人で精神的な探求をしてしまう、アートを通じて自分の気持ちや考えを表現したいという人は、ぜひ写真を趣味の候補に入れていただきたい。

SONY α7C IIとSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACROで撮影した砂浜の足跡と波打ち際
SONY α7C II / SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO

一人用の趣味として写真が向いていそうな人

アートが好きな人、ちょっと内向的なところがある人。

写真は自分の精神世界を探求して表現したい人にぴったりの趣味だ。

そしてそれは、一人で取り組むことの強みでもある。

アートが好きな人、やってみたい人

まず、アートに少しでも関心がある人は一人用の趣味として写真がおすすめだ。プロやハイアマチュアな写真家の中には絵画が上手な人も多い。

構図や色彩など、共通点が多々あるというのは素人にもなんとなく分かる。

SONY α7C IIとSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACROで撮影した波打ち際
SONY α7C II / SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO

すでに絵が趣味という人は、写真も始めてみてはどうだろう。いろいろと動き回る楽しさや、カメラさえあればすぐにパシャっと気に入った光景を収められる身軽さがお気に召すかもしれない。

ちなみに、私は子どもの頃に絵を描くのが好きだったものの、大人になってからはすっかり離れてしまっている。

しかし、心の底ではやっぱり美術系のことが好きなので、写真という趣味には理屈なしで興味を持った。

SONY α7C IIとSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACROで撮影した波打ち際
SONY α7C II / SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO

内向的な人、自分の世界に閉じこもりたい人

次に、一人で自分の内面と向き合い、そこにある感情や思考を何かしらの方法で表現したい人にも写真は向いていると考える。

写真は自己表現方法の一つであるため、自分の心に対する探求心がある人は写真もなかなかハマる趣味になるんじゃないだろうか。

被写体をどう写すか、それはテクニック的な部分を除けば自分の内面が強く反映されるケースが多々あると感じる。

SONY α7C IIとSIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した日の出前の紫色に染まる滑らかな海面と空と小さな島
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

大人数でワイワイしたり、おバカさんをやって周りを笑わせることが苦手な人は、写真のようにしっとりとした趣味を持つことで精神的なテリトリーが守られる可能性もある。

私も表向きには社交的な人間と思われがちだが、本当は一人とか少人数で静かにまったり過ごしたいタイプだ。たまに、自分の世界に引きこもりたいときもある。

「自分の世界に引きこもる」といっても、それはネガティブな意味ではない。あくまでも、自己表現のプロセスとして精神的な探求をするのだ。

SONY α7C IIとSIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した日の出を直前に赤く染まる空と海
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

ガツガツと発信することは不得意だったとしても、写真というアートを通じてちゃんと自己表現していくことはできる。

私と同じタイプの人で「気疲れしない趣味」を探している人には、ぜひ写真をおすすめしたい。

出不精で面倒くさがり屋な人

お出かけが面倒、できたら家で過ごしたい、人と会うのが疲れる…だけど趣味が欲しいなと思っている人に意外と写真はおすすめである。

「意外と」と書いたのは、私自身、過去に「写真=あちこち出かける人でないと楽しめない趣味」という思い込みがあったからだ。

SONY α7C IIと SIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した道路沿いに設置されている野球グラウンドのフェンス
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

自分が出不精なところをコンプレックスに感じていた私は、カメラを手にすることでどんどん外に出ていけるのではないかという期待を抱いていた。

実際は、写真は別に外出しなくても楽しめる趣味で、近所をまったり散歩しながら何気ない景色を撮るだけでもわりと楽しい。

SONY α7C IIと SIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影したフェンス越しの山をバックした野球グラウンド
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

写真を撮るために少しだけ遠くへ足を運ぶようにもなったが、別に無理をして出不精を克服する必要もなかった。

遠出が面倒だなと思う人でも、写真はちゃんと楽しめる。

写真が趣味だと変人とか気持ち悪いと思われることもあるらしい

写真好きとしてはちょっぴり残念だが、趣味は写真!という人がなんとなく変だとか気持ち…と思ってしまう人もいるらしい。

そこは人それぞれ価値観が違うので、どうしようもない。

趣味が写真ということに対してネガティブな印象を持たれる理由として、いくつか理由を考えてみた。

  • ウケ狙いがウザい
  • 加工しまくって現実と離れすぎ
  • オッサンくさい
  • 邪魔/マナー違反している
  • オタクっぽい
  • どーでもいいもの撮ってどうすんのよ
  • 隠し撮り
SONY α7C IIとSIGMA 45mm F2.8 DG DNで草陰から撮影した工場のタンクと青空
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

写真に関して、何でもかんでも「とにかく映えさせてナンボ!!」みたいなのがイヤな人もいるかもしれない。なんかもうウンザリしてしまい、写真が趣味な人って映えばっか気にしすぎだろ、とあきれている可能性がある。

私の憶測だが、それはきっと写真ではなくSNSが趣味なのではないだろうか…。

あと、よく聞くのがゴツいレンズと三脚を持って絶景ポイントを占領している人たち。

主にオッサンが多いイメージだが、どうも頑固なのか他の人にゆずらない。それは写真が趣味である人たちのイメージを全体的に悪くするので、本当に止めて欲しい。

マナー違反も同様で、写真を撮るために立ち入り禁止エリアに足を踏み入れている人がいる。「これだから写真好きは…」と言われる要因の一つになっているかもしれない。

SONY α7C IIとSIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した2つの大きな工場設備
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

ちなみに私が気になるのは、見ず知らずの人を勝手に撮影してSNS等にアップしている人だ。

たまたま良い写真が撮れたにせよ、他人の顔を勝手に晒すのはさすがにまずいんじゃないか。何かの拍子に訴訟トラブルに発展してもおかしくない。

SONY α7C IIとSIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した工場のパイプと青空
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

そのほかは、なんかこう言語化しにくい感覚的なものではないだろうか。

自分の世界にのめり込んでいる、自己満足に浸っている、やたらエモさを重要視する…そういう点に上手く言葉にできない「写真が趣味の人への気持ち悪さ」があるように思う。

しかし、写真が趣味であることをネガティブに捉える人がいても、気にする必要はない。グループの括りが大きすぎるし、実際にはいろんな人がいるのだ。

一人でも理屈なしで楽しめるなら写真という趣味が向いている

自分が目の前の景色をどう受け取り、何に注目するのか。そして、被写体をどのように切り取って、どんな味付けをしていくのか。

カメラやレンズを手作りすることはなくとも、視線の運び方から最後の仕上げまで、写真は一連の流れが全てで創造力が試される。

このような一連の作業が楽しければ、趣味としてフィットしているということだろう。

SONY α7C IIとSIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した海岸の端に生える木々と海
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

私は家族に「そんなものまで撮るの?」と言われることがあるが、どんなものでも写真に納めるのが楽しいのだ。

たまに飽きてカメラに触れない時期もあるが、しばらくすればやっぱり写真に戻ってきてしまう。だからきっと、私には写真という趣味が向いているのだろう。

写真が好きな理由について普段は考えることもない。ただ、考えてみればやっぱり写真のアートな側面と自分の精神世界を表現するという部分が自分に合っている。

SONY α7C IIとSIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した細い緑色の草
SONY α7C II / SIGMA 45mm F2.8 DG DN

ミラーレス一眼などはやっぱりちょっと重量があるし、もし私が「なんとなくカメラってかっこいいから」という恰好だけで写真を初めていたのなら、いずれ面倒になってすっかり飽きていたと思う。

一人用の趣味に写真なんてどうかな…と思っている人は、まずSNSで他者の作品を見たり写真コミュニティを覗いたりして、心がワクワクするかどうか確かめてみて欲しい。

そこで自分が表現したいものがなんとなくでも浮かんだら、ぜひ写真を趣味として始めてみることをおすすめする。

SONY α7C IIとSIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮影した青空に生える枯れ葉になりかけの葉っぱ

使用機材

SONY α7C II
SIGMA 45mm F2.8 DG ND
SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO

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